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TRAVEL-TSUBOI-ARCHITECT&ASSOCIATES
乗り換えで・・

 成田空港を出発した私たち。成田空港〜ヘルシンキまでは直通便を使えば約9時間。
日本から最も近いヨーロッパは実はフィンランドなのです。
特に急ぐ旅ではないので、できるだけ安い航空券を探した結果乗り継ぎ便を使ってで行くことにしました。

成田→バンコクへ     (約6時間)
トランジット          (約3時間)
バンコク→ロンドン    (約9時間)
トランジット       (約3時間)
ロンドン→ヘルシンキ(約3時間)     合計 24時間

空港1空港2

バンコクに着くと、空港全体にスパイスの香りが漂う。(日本がしょうゆ臭いのと似てます)
空港の売店では、売る気のない店員から声をかけられるが、コチラも買う気がないので全く対話にならない。
おまけに真夜中の空港で外も見えないのでただヒマを持て余すことに・・。

6時間後、ロンドンヒースロー空港に到着すると、テロ対策の影響でピリピリした感じがある。
荷物も入念なチェックが入っていて4回に及ぶ手荷物検査と身体検査で、あっという間に3時間が経過。

余裕の乗り換え時間と思っていたが、気がついたらもうそれほど時間がない。
そんなときに一代さんが、2回前のチェックカウンターで忘れ物をしたことが発覚し、切迫した空気が2人を襲う。

空港内を逆走する私たち。チェックカウンターの係員に「君達何してる!」と叫ばれても「忘れ物」の英単語がとっさに出ないのでそのまま静止を振り切る。これではただ逃亡するアジア人・・。

2回前のチェックカウンターに戻って運よく忘れ物をゲットし、再びもとの道を走り出す。もうチェックを受けている時間はないので走りぬけようとするが、先ほど声をかけられた係員に案の定捕まってしまう。

「さっきから君達は何してる!!」といい年して怒られるハメに(汗)。何とか単語をひねりだし、忘れ物をしたことを説明する。そしてヘルシンキ行きの飛行機があと10分で出発することを伝えると、今度は係員の顔が青ざめる。

「君達早く行きなさい!あとは連絡しとくから」と背中を押されて再び搭乗口へと走る。額から汗が吹き出る。もうゲートはすぐそこだ。最後の力を振り絞りラストスパート。ゲートでは係りの人がみんなで手を振っている。まるでゴール目前のマラソンランナーのようだ。

キリギリ出発時間と同時に到着。そそくさと小さな機内に乗り込むと乗客から拍手が・・。
乗客のみなさん、ご迷惑をかけて本当にすみませんでした(泣)

ロンドンからヘルシンキに向け、これより最後のフライトです。


posted by Toki Tsuboi | 12:53 | 2005欧州 | comments(0) | trackbacks(0) |
旅の準備
 海外へ旅に出ることを決めた私たち。そうと決まれば早速旅の支度をはじめよう。

まずはパスポートを申請し、スケジュール表をつくって、どの国をどのようなルートで巡っていくか検討をはじめる。
本屋さんに行って「地球の歩き方」を購入する。中に入っている地図に行きたい国と都市をマーキング。

次にそれぞれの国や都市で行きたい場所をピックアップ。もちろん見たい建築の場所も要チェック。その数たるや膨大な量(笑)それらをすべて周るには何日間の滞在が必要かを計算する。近くに宿泊施設はあるか、予約が必要かどうかも調べておく。マーキングした都市を線で結ぶと、旅のルートの出来上がり。全部で8カ国を巡る大掛かりな旅になりそうだ。

現地での交通手段はほとんど電車。欧州の時刻表を手に入れたのだが、慣れないせいか内容を理解するのには少し時間がかかりそうだ。またユーレイルパスはどこまで使えるかなど調べなければならないことが山のようにある。いろいろ調べていくうちに、2ヶ月間は長いようで意外と短いということがわかってきた。

はじめは2ヶ月もあるのだから向こうに行ってから考えれば・・。とのんきに構えていたのだが、準備をはじめてみるとそんな気分は3日で吹き飛んでしまった。やっと手に入れた時間なのだから、綿密に計画しておかないとあとで後悔することになる。実際に旅が始まったら毎日が知らないことばかりで生活するのがやっとだろう。可能な限り事前にできることはやっておきたい。・・これも旅を楽しむための秘訣だ。

記念すべき旅のスタート地点は北欧フィンランドからと決めていた。旅行会社でフィンランド行きの航空券を調べる。フィンランドは日本から最も近いヨーロッパなので直通便を使えば片道9時間で行くことができる。しかし直通便の航空券はやはり高い。出発する時期は8月なのでサマーバケーションの影響も大きい。

そこで格安航空券を探し始めるとAフロートでロシア経由で入国するのが比較的安そうだ。ただ、このルートを使うにはいろいろ問題も多いらしい。機体はオンボロ、CAは不機嫌、機内食に馬鹿でかいキューりが出るとか(笑)、離陸すると上から荷物が落ちてくる(?)なんていうウワサも聞く。ロシアの空港で夜中8時間も待機することもあって、このルートは敬遠することにする。

いろいろ探した結果、行きは成田→バンコク→ロンドン→フィンランドに入るルート。帰りはスイス→ロンドン→バンコク→日本のルートを選択。行きと帰りで2ヶ月時間があくので、チケットはかなり格安で手に入れることができた。

あとは現地の宿探し。事前に予定は立ててはいるが、そのとおりに行くかどうかはわからない。予定は未定のようなものだからとりあえず予約はしないでおく。現地で数日の予約をとりながら1週間単位で予定を調整したほうがよい。1日に必要な滞在費も事前に検討しておく必要がある。

予算は決して多いわけではない。現地で建築の見学や美術館などに行けばその入場料がかかってくる。そこはどうしてもはずせないので、あとは生活費を節約していくしかなさそうだ。そういうワケで安く宿泊できる定番はやはりユースホステル。ユースは欧州にはたくさんあるのでここをうまく使っていくとよさそうだ。知らない人と相部屋になることも多いらしいがそれも旅のいい思い出になるだろう。

いろいろ心配事もある中でやはり一番不安なのは言葉の問題。私は学生以来ほとんど英語に接していないし、外国の人と話した経験もない。それなのに、いきなり向こうへ行ってコミュニケーションなどとれるはずもない。悩んだ末に3日間だけ駅前留学することを決める。ホテルの予約の取り方、電車のチケットの買い方、電話でのやりとりなど、もろもろセンセイに頼んで特訓してもらう。

最後に役所へ行って、住民票の変更手続き。住民票欄に「フィンランドへ移住」と書く(笑)
こうすることで、2ヶ月間の保険や税金は発生しなくてすむ。

さて、すべての準備は整った。明日はいよいよ出発の日。
冷蔵庫の中身を処分して、明日に備えて早く寝よう。

2.jpg1.jpg


posted by Toki Tsuboi | 18:38 | 2005欧州 | comments(0) | trackbacks(0) |