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キャピュラの住宅地区
 ヘルシンキの街のはずれにキャピュラの住宅地区がある。
中央駅から1番のトラムに乗ってちょうど終点。

終点に近づくにつれ、トラムがゆっくりとスピードを落とす。
緑に覆われた並木道をゆっくりとすすむと、ところどころに赤や黄色の建物が
ひょこひょこと顔をのぞかせる。切妻の屋根と板張りの外壁。小さな白い窓枠。
窓にかかったカーテンの色彩が人の目を楽しませている。

平日の昼間だったこともあって通りにはほとんど人は歩いていなかったものの、
オープンになっている庭には洗濯物が干してあったり、子供用の小さな家が
佇んでいたり、暮らしの雰囲気を少しだけ垣間見ることができた。

フィンランドでは娘さんが生まれると、庭に小さな家を建ててあげる習慣があるという。
その小さな家にもちゃんと内部空間と、外を楽しむためのアルコーブがついていて
そこにクッションなど置いて、天気のいい日は昼寝なんかしたりするのだろう。

この住宅地区は決して高級住宅地ではない。
むしろ第1次大戦戦後の復興の中で、応急処置的に築かれた簡素なものだ。
当時は物資も少なく、地元で調達できる木材を規格サイズに加工し、
短期間でより多くの家を建てられるようにプレファブ化された。

第2次大戦後に一度取り壊しの危機に直面したそうだが、
一般の市民や建築家などの反対で、街並みを残そうとする強い意志が
この住宅地区を救ったと言われている。

都市の中の自然。緑の多い住宅地。
その環境は何世代にもわたり、住む人の努力によって守られてきた。
自分の住む街は自分たちでつくるもの。
この緑豊かな街でのびのびと暮らしている人々の姿が目に浮かぶようだった。

キャピュラ3.jpg
トラム乗り場のサイン
キャピュラ2.jpg
緑で覆われた並み木道
キャピュラ4.jpg
北欧の木造民家
キャピュラ1.jpg
庭には子供用の小さな家が・・。とってもかわいい。

posted by Toki Tsuboi | 21:00 | フィンランド | comments(0) | trackbacks(0) |
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