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オタニエミの教会
 ヘルシンキ工科大学の敷地内に有名なオタニエミの教会がある。

フィンランドの数ある教会の中で、この教会ほど詩的な建築もめずらしい。
ヨーロッパにあるほとんどの教会がそうであるように、
石造りで暗く落ち着いた雰囲気をイメージしているとここは明らかに違う。

森の中を歩いていくと、小さくて素朴な木組みの塔が現れる。
建物には斜めから近づくようにアプローチ空間が巧妙に計画されている。
直前に設けられた階段上がると、小さな入り口に導かれる。

中に入ると、薄暗く天井が低い空間が気持ちを落ち着かせてくれる。
その奥すすむと、木製のフレームで造られた開放的な空間に出会う。

フィンランドの伝統的な素材であるレンガと木を使った質素な空間。
上から降り注ぐ間接光と水平に広がる大きな窓。
窓の向こうに白い十字架のモチーフが見える。

冬は雪の十字架を、夏は緑豊かな森の中の十字架が人々の心の拠り所となるのだろう。
この教会には閉じられた内部ではなく、外にある自然そのものが「神」であり、
自然と一体になることで「祈りの場」が成り立っている。

その静かでもの言わぬ空間がとても印象的だった。

オタニエミ教会2.jpg
アプローチ
オタニエミ教会1.jpg
教会の外にある白の十字架
オタニエミ教会3.jpg
レンガと木で造られた内部

posted by Toki Tsuboi | 20:02 | フィンランド | comments(0) | trackbacks(0) |
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