朝は気持ちよく目が覚めた。朝食の前に湖の周辺を散策してみる。外へ出ると夏でも朝の風は少し肌寒い。雲ひとつない青空。太陽を近くに感じる。ほのかに漂う森の香り。静かに聞こえる風の音深呼吸をすると、身体の中の何かが満たされていく。湖の対岸まで視界がまっすぐと抜ける。向こう岸の人の声まで聞こえてきそうだ。空と湖の境には同じ色の世界があることを知った。この旅で私の心に残る風景の1つになった。